森を知り 未来を考える カードゲーム「moritomirai (モリトミライ) 」
体験会 開催報告
2023年6月27日(木)18:30-21:00 品川区立五反田文化センターさんの講習会室をお借りしてカードゲーム体験会を開催いたしました。
◆参加者
大人10名、小学5年生1名、小学1年生との親子参加1ペアの12名(+1)で開催
参加者の中には森関連に携わっている方4名、SDGs関連のファシリテーターの方3名がいらっしゃいました。
◆カードゲーム「moritomirai（モリトミライ）とは？
日本の架空の中山間地域のまちを舞台に、10名のプレイヤーが個人の目標を達成させつつまちを発展させていくゲームです。まちの発展状況は4つの指標（森への愛情(関心)、手入れ・管理、整備森林(資源量)、林業の経営力）で定量化されます。1ターンを5年という期間に仮定して4ターン 20年間の行動によるまちの変化を体験し、いまわたしたちができることを考えるきっかけが得られ、その後の対話の時間を通して具体的なスモールステップへ落とし込んでいくというものです。
◆参加者の感想
・愛情だけじゃ食べてはいけないけれど、愛情が無ければ、お金は産み出せない、というのも面白い視点だな、気付きでした。（ビジネスパーソン 女性）
・満足した点：森を守る＝使わないと思い込んでいたことに気付くことができたこと。（ビジネスパーソン 男性）
・満足しなかった点：意見交換がもっとできると良かったです。考察と行動が自分の中ですっきりは繋がるのにもう少し時間が欲しかったです。（ビジネスパーソン 男性）
・最初状況がよくわからなかった。他の職種の方との意見交換も最後の方で活発になってきたので、もう少し意見交換したり、協力して進められたらもっと面白かったかもと思った。（経営者 女性）
・ホワイトボードの4つの指標についてぱっと見でわかりやすいアイコンがあるといいなと思った。森への愛情はハートマーク、整備森林の絵など。小さい子供とともに参加したから特に気になった。絵で見えてた方が結果にたいするイメージや、達成感が高まりそうだと感じた。（親子参加者）
◆振り返り
森が私達の生活に与えてくれるものは？という問いからスタートしました。「食べ物」「水」「酸素」などなど積極的に回答を下さり、平日よる開催で仕事でお疲れのところでしたが、参加者の方の森への関心が高いことが伝わってきました。
カードゲームのルールはやや複雑ということもあり、説明動画が終わった後の参加者の顔が物語る「ちょっと待って感」笑！！！ 「わかってます。その気持ち・・・」でもまずはやってみて、やりながら理解しましょう！ 実際に、まちを発展させるためにどうすればよいかなんて簡単にわかりません。それと同じなんです。
いやはやしかしながら1ターン目から参加者同士で相談しあって行動しており、ファシリテーターとしては期待以上の滑り出しでした^^
ターンの間で自然災害が発生し、まちの発展状況によって森が守ってくれるか森が脅威となるか分かれるNewsが発表されます。2ターン目のNewsでは記録的な台風が襲来しまちは甚大な被害を受け、プレイヤーから活動資金の一部が没収されてしまいました。これは現実を受け止められない様子でした。実際に森の管理状況がまちの生活に多大な影響を及ぼすことを理解してもらえたら嬉しいなと思っています。
最終的には個人の目標を達成したプレイヤーが8名、まちは森への愛情高まっており森の管理もかなり行き届き、林業の経営力も補助金なしで回せるような持続可能性のあるまちに発展したようです。ただし、プレイヤーの方が目標達成を焦るあまり、お金稼ぎが先行してしまい、植樹量よりも資源を使いすぎている状況となっており、もしかするとこの先の10年は輸入材に頼らざるを得ない未来が待っているかもしれないですね。
最後に超個人的な感想を・・・
小5の娘がゲームを楽しんでくれてひとまず安心しました。またやりたいと言ってくれて嬉しい。とはいえ、生活カードの結果について、文は理解できていたが大人たちの中で「恥ずかしくて声をかけられなかった」、グループでの対話の時間ではめっちゃ声が小さい＆あんまり話せず、大人が気を使ってmoritomiraiと全く関係ない話題に切り替えてくれて、振り返りの時間をやり過ごしていたので手を焼きました。それでも、準備と片づけを率先して手伝ってくれたり、大人の中に小学生がポツンとした状況でも最後まで楽しんでくれてありがとう！
森のゲームを通して森に興味を持ってくれた子どもたちへ探究ワークブックによる探究学習サポートもやっております。ご興味ありましたらお気軽にお問合せ下さいませ。対象は小学5年生くらいから高校・大学生までとなります。
参考：
株式会社プロジェクトデザイン
